練習後記遅れています。もし期待してみてくれている人がいたら、ごめんなさい。ちょっとWindowsのマシンがトラブルになり手に負えなくなってテューバの串田君にSOSを出したら、会社から帰る途中に途中下車して手伝ってくれて、なんと見事30分で直してくれました。これで気分爽快になり、仕事も順調で、昨日ホール打ち合わせにいってきて、さらに昨夜、練習の合間を縫って撮った写真をネットに掲載しました。我ながら、傑作に満足。
そんなわけで、今回の練習は、写真撮りに専念し、久々に楽しい時間を過ごしました。皆さんが練習で頑張っているときには団長の私は何もすることがないのです。時々客席で一人居眠りしてヒンシュクを買っています。ですがこの日は私の仕事日です。陽気も良いし外で撮るのも良いなと思ったら、結構多くのパートが外で撮っていました。
私の使っているカメラは25年前、写真学校の学生だったときに新宿で買った中古のニコンF2と友達の形見のF2です。つい最近までは2台現役で活躍していましたが、先月友達のカメラがとうとうダウンして動かなくなりました。これは修理できそうにない状態なので悔しいですが諦めることにしました。多くの想い出の詰まったカメラの引退はちょっと寂しくもあり残念でもあります。
私はまだデジタルカメラを使っていません。皆さんの中にはすでに使って楽しんでいる人も多いと思いますが、私のように30年近くやっていると、カメラはどうしても精密機械であるカメラのその素晴らしいメカニックと手にどっしりと伝わる存在感、製作者の精神やレンズを通して見る世界へのあこがれまでもがあの「カメラ」の形の中に収まっていて、しっくりと手になじむ。10本の指と手のひらが自然に動いてファインダーで覗く私の世界を切り取っていく。この感覚は楽器を手にすることと良く似ている。私は道具として人間が作った精密機械のもつ人間的な暖かさがスキで、どうしても今のデジタルカメラになじめないでいるのです。時代がいくら進んでも、こういう素晴らしい道具はけして無くなることはないと確信しています。
次回の練習の時に、今回撮った写真を持っていって欲しい人にあげます。未公開の写真もおもしろいよ。
ようやく事務所の移転が終わり日常が戻ってきました。気が付いたら三月も終わり、演奏会まで残すはあと一月となりました。練習後記をこれから書くのもちょっと興ざめしますので、諸々の事務連絡ということにします。
新住所:川崎市宮前区小台1-10-1-101 〒216-0007
(電話関係は変わらず9
最寄り駅は東急田園都市線・鷺沼駅 徒歩6分
前の事務所は広々として持て余していた感じがありましたが、経費節減のためにそれなりのところに移転し、ちょうど5年前のような状態に戻ったというところでしょうか。コンパクトでなかなか機能的な仕事場になりました。また鷺沼駅から近いのでかなり便利になりました。隣が桜の公園で今満開です。週末はお花見でにぎわいそうです。今週の日曜日に早速第一号の訪問者がありました。バスクラの中嶋君です。ちょうどクラノワの練習に行く途中によってくれました。まだ殆ど片づいていないところでしたが、以前の事務所にも良く顔を見せていた彼は、その変わり様に「普通のうちになりましたね」と驚いていました。
今回の引っ越しで考えたことが幾つかあります。その一つが、こんな小さな事務所でも、ものすごい量の廃棄物がでたこと。それらは大別して二つあり、その一つは、備品類、もう一つは紙類です。今回備品ではスティール机5、ロッカーや書庫、棚、大テーブル2、イス10、コピー機などのほかにコンピュータ4を処分にしました。ほぼ事務所の全備品です。まだまだ使えるものです。非常にもったいないことです。買い換えるのではなくただこれらを収納する場所がないだけです。次が紙類、これは保存されていた文書類、資料、本雑誌、過剰生産された印刷物などです。楽器のトラックで1台分位をリサイクルに出しました。減量は上手くいきましたが、ずいぶん無駄なことをしたような気持ちで少し落ち込みました。が、最小限度のものを新しい小さな事務所に持ち込んで再スタートです。
打上会場が池袋東口の西武デパート前の甘太郎・池袋1号店に決まりました。100名の宴会場があり楽器を置く部屋まで用意してもらえることになりました。5:30から2時間焼き肉食べ放題です。詳しく知りたい人は下記にアクセスしてみて下さい。地図も検索できます。
http://www.colowide.co.jp/tempo/ama_index.html
次回の練習日ではパートごとの写真を撮ります。
団長:青山 kin@api-inc.co.jp 携帯:09035037021 kinn@ezj.ido.ne.jp
3月3日土曜日
第3回練習 麻生市民館 駐車場問題(車で来ていない人も参考に読んで下さい)
今日は駐車場に振り回された一日でした。まあ、こちらが規則通りの使用をしていないことが原因なので、これを直さない限りこの問題は解決しません。今回も例年の通り駐車場の入り口で守衛さんに「図書館です」と言って入れてもらい、制限時間1時間を遙かに超え練習が終わる8時以降まで留め置きする予定でいたのですが、今回はたまたま図書館が休みで「図書館です」を使うと「今日は休みです、Uターンしてお帰りください。」ということになってしまい問題が発覚してしまいました。その不運な人達は交渉の余地なく有料駐車所に直行するしかなかったし、そこで嘘がばれてもなお「ホールで練習です」と言い直して1時間だけの制限付きで入れて貰った人や、私が守衛と交渉してやはり1時間の制限付きで入れてもらった人が6-7台、強行突破したのが1台、これらが夜7頃に守衛さんが帰るまで何度か時間オーバーの警告を受けながらもかろうじて守衛さん達の温情でそのまま留め置きさせてもらえた次第です。また、午前中から来ていた数台のうち2台が3時間くらい止めさせてもらってから強制退去を命ぜられ近くの有料駐車場に移動。合計7台が有料駐車場に入り、1時間400円または260円の使用料を支払うことになりました。最高額は1台3000円。最低でも1040円かかっていますが、今回は予定外の出来事だったので、車で来た人全員から400円のカンパをお願いし残額を会社が持つということで切り抜けました。新百合ヶ丘駅の新宿よりでは駐車違反とシートベルトの一斉取締が行われていた最中だっただけに、路上駐車をしていた2台も無事に駐車所に移動することができ違反で罰金を支払うことがなかったのは不幸中の幸と思っています。
麻生市民館では昨年もその前の年も同じような駐車場の問題がありましたが、その都度守衛さん達と個人的なトラブルが発生しそれを未解決のままいわば強引に留め置きしてきたのですが、今回そのような「悪知恵」もすっかりKSD事件のように露見してしまい、もう「音の輪」はブラックリストのトップにランクされてしまいました。麻生市民館ではあと2回練習があるので今回のような問題は回避していかなければ本当に大問題になりかねません。遠くから来る人や車でないと楽器が運べない人などそれぞれの事情は理解できます。しかし、コントラバスを電車で運んで頑張っている彼女たちも立派です。運搬手当でも出して上げたいくらいです。
この麻生市民館の駐車場問題は、単純に車で来る人の個人の問題としてしまえばそれで解決すると考えられますが、楽器の問題は一概に個人一人の問題ではなく音の輪コンサートを構成する楽器としての性格もあるので、打楽器同様演奏団体全体の問題として考えなければなりませんしその分多少なりとも助成する必要があると考えます。麻生市民館では、大ホール関係の正規駐車許可証はトラック含めて5台です。トラック以外の4台分をメンバーに割り当てます。移動距離と楽器の大きさによって優先権を与えたいと思います。第一優先権は愛知県から来ている神谷さん夫婦と松田さん夫婦にします。第二優先権は千葉市のコントラバスクラリネットとホルンの香取夫婦と横須賀氏のアルトサックスとバスサックスの三留さんにします。その他の人で車で来る事情のある人にはその理由により30〜60%を会社から補助します。ただし、1時間260円の駐車場を利用する場合に限ります。麻生市民館は駅の前ですから電車に乗れば着きますので、極力電車で来るようにお願いします。また、やむを得ず車でこなければならない人は、できるだけ近くにいる人たち同士乗り合わせて効率よく活用し、浮いた交通費を駐車料金に当てるなどの努力をしてもらいたいと思います。
以上の条件により車で来ることを希望する人はその理由を事務局まで電話かメール(otonowa@api-inc.co.jp)で知らせて下さい。個々事情を考慮して返事を致します。
なお、本番当日の駐車場は搬入口に6台、一般地下駐車場に6台無料で止められます。その内APIでトラックとリード博士用に1台を使い、残り10台をメンバーに振り向けます。その他は30分250円(1時間500円、9:00-17:00まで4,000円)を使用することになります。この10台枠を含めどういう形の対策をするかを次回の練習の時に車で来る人たちで話し合いたいと思います。なお、「打上」を飯田橋の甘太郎(地下鉄南北線で1駅・飯田橋駅のとなりのビル)で例年のように「焼き肉食べ放題」を計画していますので、その兼ね合いもあり酒気帯び運転防止のためにも極力電車で集まって欲しいと切望しています。ぜひ今からその対策を個々に計画してください。
さて、本番まで2ヶ月を切りました。残る練習は4回となります。みんなにできるだけ心配ないように練習をしてもらえるように事務局として最善を尽くしているつもりですが、なかなか予想の付かないことが頻発するので対応に苦慮しています。本番の文京シビックホールも今からいろいろと本番の準備を進めていますが、初めてのところなのでとまどうことが多く、またスタッフも少ないので例年のように当日はみんなの総力を挙げてのコンサートになると思われます。演奏だけに専念できるはずではなかったか?という不満のあろうかと思いますが、いろいろな情報は早めに提供していきますので、皆様の協力を宜しくお願いします。また、PRやチラシ折り込み等の協力も宜しく!!!!!!。
4月8日日曜日幸市民館の練習の時にプログラム用のパートごとの集合写真を撮影する予定です。
今日は事務的な内容だけになりました。もし、ネットを見ることのできない友達がいたら知らせて上げてください。
団長:青山 kin@api-inc.co.jp 携帯:09035037021 kinn@ezj.ido.ne.jp
-------------------------------------
久しぶりに晴れた週末でした。朝から晩まで遠くから集まってくれた多くのメンバーにベストな練習環境を整えることが朝一番の仕事です。今日の会場は今まで使った中では一番小さいステージで、イスもぎりぎりの90脚、+コンバス用イス、打楽器の皆さんには控室の丸イスしか割り当てられない状況です。が、前回注文があった照明もうまくセット出来たように思われるし、イスが殆ど埋まるほどの皆さんが来てくれたことが一番嬉しいことです。また本番が終わってからも駆けつけてくれる熱心なメンバーがいることもバンドの誇りとするところです。
今日もいろいろありましたが、雪の心配をしなくて良い分ちょっと助かりました。結成式に結婚式だった幸せいっぱいそうなフルートの熊谷さんが、沖縄のお土産を手に出てきたました。暮れに買った真新しいビッツに乗って来たのはトランペットの石橋さん。編集の仕事が忙しくて今年は降りることを決めていたトロンボーンの小山君は、連続12回出演して今年引退した田中治美さん始め急激なメンバー減少で窮地に見舞われたトロンボーンパートを見かねて再登板してくれました。しかし、アンコール作戦は成功せず継続審議となって楽しみが先に延びた分、ラッキー!かな。そして愛知からは無事帰宅のメールが届いた。
さて、今日は小さな可愛いお客さんが来てくれました。萌々香(ももか)ちゃん6歳。クラリネットを担当している鈴木いずみさんのお嬢さんです。鈴木さんは8年前の第5回に参加し、萌々香ちゃんを出産してまた楽器を手にしてカンバック、住まいのある埼玉県・鶴ヶ島の吹奏楽団でも活躍しているママさん音楽家です。社会に出て活躍する女性が普通のようになりましたが、結婚して子共を持ち仕事を持ってさらに自分の好きなことを続けていくことはそれほど容易いことではないと思います。音楽を通して知り合い結婚して家庭にはいるとなかなか現役には戻れなくなり楽器を止めてしまう女性を沢山見てきました。特に地方のバンドでは高校などで活躍した若い女性は貴重な存在ですが、すぐにバンド内でカップルが出来てめでたくゴールインになる場合が多くあります。一旦家庭に入るとバンドに戻ってくることが難しく、特に木管楽器が非常に不足したバンドになってしまったり、さらにひどくなってバンドが崩壊してしまったりします。男性陣は何歳になっても楽器を吹いていられるのに、女性陣は順応性が良いのか執着心がないのか、もっともっと活躍して欲しいと思うのに奥に引っ込んだままでいる人がとても多いようです。けしてそれが悪いことであろうはずはありませんし立派な仕事をしていることは言うまでもありませんが、社会性を取り戻し自分を生かすためにも楽器を持って音楽活動に復帰して欲しいと思います。そのためにはご主人や親姉妹の理解と協力はもちろんのこと、行政による生涯教育の環境整備も大切ですが、それ以上に頑張るママさん達を受けとめていこうとする我々一人一人の気持ちと小さな思いやりが何よりも大切なのではないかと思います。
・・・・・・私は東北の田舎町で育った。小学校の6年の時にしばしば小さな弟を背負って学校に通っていたクラスメイトがいた。その小さな弟はクラス中の人気者でみんなでそのこの面倒を見たように覚えている。それはちょうど東京オリンピックの年で、そのころの田舎でもこのような話しは殆ど聞かなかった。その一年前くらいに学校に特殊学級が作られたように思う。それはクラスの中にいたちょっと発育の遅れた子や特殊な病気の子などが集団で隔離された教室で、そういうやっかいな子供達が普通の教室から消された。それから詰め込みの教育が始まった。町からは同時に老人達がホームに送られ、在宅の病人は大病院に隔離されるようになり、人は家の畳の上で家族に見取られながら死を迎えることがなくなった。目に触れる忌まわしいものが日常から消えると精神的な免疫を失ったひ弱な核家族の中の子供達はさらに点取りゲームに駆り立てれ、最も大切なものとして成長させなければならない心中身を満たすことがないままにデジタル的な比較と判別の習性だけを研ぎすました。これがいわゆる普通の子供で私もそのような一人にちがいない。こうして戦後の歴代政権よって国民を熱狂せしめた所得倍増計画、列島改造論に代表させる政策は多くのものを我々に捨てさせ我々から奪い去った。それでも我々は花の美しさに歩みを止め、鳥の声に耳を澄ませ、空の深さに驚き、海に沈む太陽に我を忘れ、雲の彼方に夢を置く。音楽を聴いて心を振るわせ、映画を見て涙する。健全な人間ではないか。でもどこか違うような気がする。なにが、どこが、? 我々は賢い抜け目ない大人になる訓練は受けてきたが、自らの視点で自由に物事を捉え自分と自分の周りの人たちの幸福のために働くことができる人間になるための教育を受けてこなかったような気がする。・・・・・・・
「クラシックは駄目になる一方」行く末案じ子供のための音楽会、という日経新聞のコラムの見出しで紹介されていたのは、ベルリンフィル第一コンサートマスターの安永徹氏49歳。彼は最近北海道美瑛町に練習室を建てた。定年後は若い音楽仲間と子供達のための音楽会を開くためという。クラシック界の行方を案じる世界的な音楽家が、将来のお客さんを育てるために出した1つの答えである、と新聞は書いていた。頑張るママさん達とこの話はどこかで共通な「根」に行き当たるように思える。答えを発見したらまた書くことにしたいと思う。
そんなわけで、今日は皆さんが熱心に練習している間に私は萌々香ちゃんを誘って隣の図書館でくつろいでいました。何年ぶりかで過ごす図書館で、萌々香ちゃんが見つけてくるいろいろな本を見せてもらいながら、娘が一人くらいいても良かったなとつくづく思う。が、同じ年でもう孫のいる友達もいることを思い出し急に複雑な気持ちにもどされました。ちょうど本番の日に安永さんと同じ歳になります。
----------------------
今年も音の輪コンサートがスタートしました。寒空に各地から集まって頂いた熱意溢れる100名の出席者に心からお礼を申し上げます。また、やむを得ず出席できなかった皆さんもきっと残念だったことと思います。しかし、この日めでたく結婚式を迎えたフルートの熊谷さんは言うまでもなく人生で最も素敵な一日を迎えられたことでしょう。おめでとうございます。
結成式に臨み、毎年参加回数を増やしている人たちは旧知との再会と今年への期待と抱負をもって会場に足を運んでくれたことでしょうし、初参加の人たちもまた同じように不安と期待をもって集まってきてくれたことと思います。それぞれの思いは一つ、A.
リードと共に彼の音楽を演奏すること中に最高の至福の時を見出したい、ということに尽きるでしょう。そして集まってくれた聴衆に受けとめてもらえる最大限の感動を伝え、歓喜の美酒に酔う打上のその時を目指し、今年も少しの間お互いに心を一つにして頑張りましょう。
今年の結成式一番乗りはユーフォの上田さんでした。私が着く前に来ていましたが、いつもと様子が違うなと思ってよくよく見たらトレードマークのメガネが無くなってまるで別人の様に変身、去年一年休んで今年はやる気満々の彼女に私も元気をもらったようでした。
結成式に先立つ5日のお昼頃に、前夜愛知を出てきたテューバとフルートの神谷夫婦が事務所に寄ってくれました。伊藤先生と4人で近くのラーメンを食べながら話が弾みました。今回はもう一組、ユーフォとオーボエの松田夫婦が同じ愛知から参加しています。昨年も参加してくれたのですがいろいろな事情が重なって途中で辞退していましたので、今年はぜひ演奏会まで頑張って欲しいと思っています。
そんな二組の前に天は後数時間の猶予を与えることができなかった。雪。東名を南下した二台の車は御殿場付近で前途を阻まれ、小田原にまわり箱根峠をトライしてまたも断念し、伊豆に下って遠回りをしてようやく沼津にたどり着いて第一国道をひたすら走り早朝6時に無事帰り着いた松田夫婦。ご主人は早朝からすぐ勤務に就くために二人で徹夜でハンドルを握っていたそうです。
練習後に食事をしているときに一度携帯に着信があってタッチの差で切れてそれ以降連絡が取れずにいた神谷夫婦は、東名のパーキングエリアで夜明かしをして翌日の夜に無事帰宅の連絡を受けました。
他の人も大小の違いはあっても同じようなトラブルに見舞われて帰宅したことと思います。雪は最初から予測されていました。そのために予定も早めに進行させていましたが、ホールの中にいると外の様子が分かりません。そこが落とし穴でした。もっと注意深く何回でも外の様子を見るべきでした。そして変化に気づいた段階で少なくとも名古屋に帰る松田さんと神谷さんには練習途中でもすぐに帰るよう指示を出すべきでした。6時の時点で出発していれば、きっと東名も抜けられたはずです。幸いどちらも無事に帰ることができましたが、そのために費やされ無ければならなかった無駄な時間と骨折りと疲労と恐怖心と経済的負担を考えると償いきれない過ちを犯してしまったとお詫びのしようがありません。スタート早々、主催者として最も愚かな判断ミスをしてしまったことを今年の最大の教訓にしたいと思います。
そういえば今年は新年早々2台あるコピー機がだめになり、ネットで探し当てた秋葉原の中古やさんの初売りを待って最新機を購入し何とか楽譜が間に合ったというアクシデントが起きた。そのためにかなり見にくい楽譜を配ら無ければならないことを最初にみんなに謝ったばかりでした。実際練習中に薄いコピー譜はかなり見づらく初見の演奏はとても辛かったはずです。特に後列のメンバーにはフロントからの照明も手伝って悲惨な状態で、後からその改善策をトランペットの小出さんからメールで提案された程です。
こうした問題はいつでも付いて回る物かもしれませんが、注意することで容易に防げることの一つです。一度間違ったものを世の中に出してしまうと取り返しの付かないことになり、それを訂正したり修正したりするのに莫大な費用と時間と労力が失われるばかりか最も大切な信用まで無くしてしまします。昨年もいろいろな事件や事故がありました。雪印やファイヤーストーン(ブリジストンタイヤ米国子会社)のことは記憶に新しいでしょうが、楽譜に関しても同じことが言えます。今回やる「第5交響曲」がそれです。しかしそれ以上にひどいのが「第4交響曲」でした。この「第4交響曲」は曲としての完成度は「第5交響曲」ひけを感じない名曲ですが、出版された楽譜の間違いの多さといったら「無尽蔵」という言葉が相応しい位にひどいものでした。作曲者の名誉のためにも言及したいのですが、作曲者自身の間違いも10箇所くらいはあるかもしれませんが、多くの間違いはオリジナルのスコアから製品用のスコアやパート譜に写されるときに発生します。特に楽譜をコンピュータで書かれ始めた初期のものに多い。「第4交響曲」「第5交響曲」は同じ出版社から出されているが、当時のマシンとソフトは充分な能力を持っていなかったので非常に遅く大変な作業の連続だった。試作ができあがってから充分に点検される時間がないまま印刷に回されて製品化されたものと推測される。これは編集者の責任でる。出版社はこの楽譜の編集に専門のスタッフを置き、その会社が製品として出版するための基準に適合するようになるまで何度も何度も楽譜製作担当者にやり直しをかける。それは例えばフォルテの位置を0.2ミリ下にずらす、などの気が遠くなるような作業の連続で、作業する者には「鬼の編集」とまで恐れるような細かい直しであることが多い。これだけ直せば音の間違いなどが無いのは当然です。「第4交響曲」「第5交響曲」はそれが成されなかったか、かなり手抜きで行われた可能性がある。演奏する側はたまりません。A.
リードを神様と信じている人にかかってはこの種の間違いも作曲家の意図として受けとめられかねない。演奏する側でそれらを発見して確実に印刷ミスだと指摘して訂正できる人は非常に少ない。またとても勇気のいることである。これを判断する一つの方法がある。それは、この作曲家は絶対にこのような音をここでは使うはずが無いという信念をもち、偏見と雑念を捨ててその作品全体を率直に受け入れることである。その時に作品は自ずと自らの真の姿を現しその正しい答えを教えてくれるはずである。音はそれが不協和音を必要とする場合であってもその作品に相応しいように調整されて形作られるように感じられる。音楽には好き嫌いはあるとしても、人を心地よくしけして気分を悪くさせるようなものはそういう意図で書かれたもの以外では存在し得ないと思う。ましてやA.
リードの音楽は言うに及びません。それは皆さんが一番良く知っているはずです。楽譜は、だから間違いかもしれないと感じたらまず確かめてみる必要があるので遠慮することなく指揮者に聞いて下さい。
今年の特徴は新曲をこれでもかと思うほど並べたことでしょう。初めての曲にとまどった人が殆どと思われます。メンバー同士でCDをあれこれ探しあっている光景をいくつも見かけました。事務局でも遅くなりましたが、できるだけの情報を出せるよう検討に入りました。少なくとも次回までには何曲かのサンプルをパートごとに送れるようにしたいと考えています。
今年は新年早々悪いことが出尽くした感じがしないでもありません。出尽くしたら後は上るだけです。それを信じて最後まで頑張って行きたいものです。
青山 1/9