このコンサートは、毎年の演奏会が終わった後に100名程の一般公募で参加者の募集を始め、翌年の1月に100名程の編成による音の輪ウィンド・シンフォニカを結成し、5月の本番までにプロの指導のもと6-7回練習を積んでA.
リード博士とのコンサートに臨むものです。
参加者は、時には東北や関西からもありますが、主に東京近郊に在住する高校生、大学生、社会人と幅広く、各パートのリーダーを中心に自主的な練習や親睦会などが行われています。何度も参加している常連のプレーヤーが65%以上いて、毎年結成式で顔合わせするのを楽しみにしています。そのために、みんなの気心が知れてアンサンブルの息も合い、初日の初見練習から音楽作りが始まります。
指導は伊藤透先生(ジャパン・スーパー・バンド指揮者)が直接あたり、川崎市内や横浜市内のホールで主に日曜日に練習が行われています。A.
リード博士は4月の後半の練習から参加し、最後の仕上げをして本番に臨みます。
昨年は10回記念コンサートを、J. バーンズ氏など多くのゲストを迎えて開催し大成功を納めました。そして初めての演奏旅行を行い、2枚組の記念CDを発売し、音の輪ウィンド・シンフォニカの演奏をより多くの人に聴いていただくことができました。
今年、20回記念に向けて新たなスタートを切りました。今年のプログラムは今までに取り上げてこなかった作品を中心にして選曲されています。それにも関わらず、A.
リードの作品を愛してやまない100名以上の音楽家が集まりました。みんなやる気満々で、難曲「第二交響曲」に挑んでいます。
ぜひ、皆様方の心からのご支援をいただき、今年も成功に導きたいと一同決心を堅くしています。
第10回記念特別コンサートの余韻がまださめないでいるメンバー諸君、また新たな期待を胸に初めて参加する諸君、共に心を一つにしてさらなる20回を目指し、A.リードと共に吹奏楽の可能性を追求して参りましょう。
3月07日(日) 練習 09.00-16.30 洗足学園大学 定刻開始/終了
小雨の寒い一日でしたが、朝早くから80%ほどの参加があり、熱気にあふれた練習が続けられた。今年の練習は、練習日が例年よりも少ないことを反映してか、みんなの意識が例年以上に高揚していて、大変密度の濃い内容となっているように感じられる。また、前回の初見練習では歯が立たなかった交響曲第2番も格段に表現されてきて、各人や各パートでの練習がこの二月近い空白の中で行われてきたことを強く感じるものだ。さらに、今回初見練習となった「ディヴェルティメント」も、このメンバーには相当練習した曲のように聞こえてくるほどで、今更のようにメンバーの質の高さを知ることとなった。あと、3回の練習でA. リード博士の出番を待つことになるが、どこまで緻密なアンサンブルを作り上げられるか、伊藤 透先生とメンバーたちとの鬩ぎ合いが続く。つづく..........
4月04日(日) 練習 09.00-19.00 麻生市民館 定刻開始/終了18:30
天気予報とは違って晴れではなかったが、雨にならない天気で、足が花見の方にむきかけそうな一日。参加メンバーは70%ほどで、定刻10時半から練習が始まった。一月ぶりの練習なので前回より良くなっているところも有れば、もとに戻ってしまってる曲もあるように感じられた。パートによって練習をやったところはその形跡が良く現れているようであるが、まだ個人的には譜読み中と思われる人も見られ、個人差が曲全体の仕上がりに大きく影響を与えている。一人の音ミスや音程の乱れがすぐに分かってしまうのである。そういう細かいところを合わせていくための練習時間が後3回の練習では不十分で有ることは誰が見ても明らかであるが、それでも着実にまず個人レベルでの完成を目指して努力して欲しいものである。とくに、今回欠席したメンバーには強く要望したい。せっかく今回主席したメンバーで良くなったアンサンブルを、一瞬にして元の木阿弥にしてしまう危険性を持っているからである。しかし、こういうことの積み重ねが有って初めて全員の心地よいハーモニーが響かせられるようになるのであるから、本番の日までは彼らメンバーを信頼して待つこと以外にはする事がなさそうである。演奏に関しては・・・・。
であるが、心配は、景気の悪さ、チケットが売れません。もうすでに18000枚のチラシが飛びました。(チラシは英語ではフライヤー/flier)後2000枚しか残っていません。選挙よりも多くのチラシをまいているぞ!でも人気は選挙と似たりで、最悪の売れ行き状況。頑張らなければならないのは、こちらスタッフサイドの方のようだ。これ確かに。
4月18日(日) 練習 09.00-19.00 宮前市民館 定刻開始/終了19:00
週末の天気は予想通りの雨だったが、しとしととやさしい雨だ。宮前平駅から一気にかけあげる坂道は、片手に傘の日はつらい。宮前文化センターは山一つ越えなければならないほどの所なのだが、来年の抽選では見事にはずれてしまった。こんなホールでも練習ができるありがたさが身にしみる。練習は午前中はパート練で、小ホールが木管、打楽器と金管が大ホール。午後からは合奏で、遅れて駆けつけた人たちでぐっと出席率が上がり、ディベルティメントと交響曲に集中して練習が進行した。ディベルティメントはリズムが課題。変拍子にまだ乗れない木管の人が多い。ダンスは変拍子のリズムに乗って踊りましょう。交響曲はその重さと深さに圧倒されないように、感覚をクールにとぎすませて自分をとけ込ませる。それにしても次回の練習でA.
リード博士が振るんだが、、、、、、。写真を撮影したことがこの日の小さな楽しみだった。早速音の輪コンサートの練習スナップにファイルしているから見て下さい。これと同じようなものをプログラムにも使う予定です。くたびれ果てた伊藤先生は筋肉痛で湿布薬を貼りまくっていました。
4月29日(木祝)
練習 09.00-19.00 多摩市民館 定刻開始/終了19:10
朝雨が降っていたので出足が心配されたが、今日はA. リード博士の初練習だけあってほとんどの人が出席していたようだ。連休の天気予報によると、ちょうど3日あたりまで天気が持ちそうだが、天気の変化の仕方がゆっくりなので何となくいい天気になりそうな気がする。しかし天気になったとしても、今年は少ないお客さんになりそうだ。最も少ない年が例の新宿文化で行われた1995年の第7回。まだ記憶に新しいオウム・サリン事件の年で、700人だった。今年はそれを下回りそうだ。事務局としてはできる限りの手を尽くしたのだが、報われそうにない。特に200校もの中学校高校に出したご案内では学割特別企画を打ち出してみたものの、反応は0である。学校の先生とはそういうものといことは、以前ご案内を出したときに感じてるのだが、いったい何を教育しているのかといってみたくもなる。取るに足らないコンサートに黒山の生徒が動員されるのを見ているとホントにどうかしていると感じない方が異常ではないか。といってみたものの我々のメンバーにも立派な先生が沢山いるのだから、軽々にものをいうのはみっともない。
前置きがあまり長くなったので、経過を簡単に記録します。昨日付いたばかりでしかも本当は体調が思わしくなかったのにも関わらず、一夜明けて今日は別人のように元気を取り戻したA. リード博士に圧倒された気がする。第2交響曲はかなり丁寧に練習を繰り返していたし仕上がり状態も良かった。難曲中の難曲を短期間でよくここまで仕上がってきたものと思う。そして今日は素敵なゲスト、ソリストの甲藤さちさんが一緒でした。メチャックチャに並んでつづく変拍子のリズムに足をすくわれていたメンバーもどうにか食らいついてきて形になってきたところでソリストとのご対面。初めて聴く本番と同じ形の(ハープはなし)演奏に、しばしうっとりでした。バックの軽さがもう少しあったら最高なのだが、これは次の練習への課題。5月2日の最後練習はやることが多くて大変。体調維持に気を付けよう。
本番がいよいよ目前である。
5月02日(日) 練習 09.00-17.30 洗足学園大学 終了
天気の良いホントに爽やかな五月晴れの一日を、練習場の水銀灯の下で110人もの人が缶詰になって最後の練習に励んでいる。昼休みに池の周りでお弁当を広げているグループがつかの間のピクニック気分を味わっている。一通りの練習は済んだがアンコールとハープの部分が明日に持ち越される。タフなA. リードも、時差の影響がでてかなりつらそうに見える。限界。今年はこれといった事故が無く、このまま行けばいいコンサートになるだろう。客の入りは期待しない。
5月03日(月祝) 本番 09.00-17.00 ゆうぽうと 終了
全てが順調な滑り出しだった。リハーサルがほとんど昨日残したものだけに集中したのが心配だった。一応全曲のポイントをさらうべきであるが、A. リードはこれを今までどこのバンドとやる場合にもやったことがない。本番はそれがその通りになった。しかしフルートは本番が良かった。さすがプロの甲藤さち氏は本番に強いしみんなよく付けていた。シンフォニーもホルンが要所を締めてまとめていた。一気に聴かせられたが、緊張感がとぎれなかった。残念だがこの2曲しか聴くことができなかった。まあまあの出来ではないかと思う。
来年に期待しましょう!!
アップデート 1999.5.5